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新・秋山記行

新・秋山記行



白水 智編  2,500円(税別)
A5判・240頁 ISBN978-4-86215-106-3


本書は、自然豊かな観光地として著名な長野・新潟県境にまたがる「秋山郷」を素材として、奥深い山村の自然の姿とそれを利用してきた人々の営み・歴史をたどろうとするものである。秋山という一地域の自然と生活文化を歴史学・生態学など文系・理系六分野の研究者が丹念に掘り起こし、山村の内包する豊かな自然的・文化的価値を改めて提示する本書は、〈人と自然が育む環境史〉をいっそう深めることの大切さを明らかにする。


主な目次


序 章 山村像の虚実を超えて……………………中央学院大学准教授/白水 智(歴史学)
   Ⅰ 山の植物と人間
第1章 秋山の地形と森林
      …………………信州大学山岳科学総合研究所特別研究員/佐々木明彦(地形学)
      ……………………………………………山岳地理学研究所/長谷川裕彦(地形学)
第2章 山を知り、山を使う………………………富士市立博物館学芸員/井上卓哉(民俗学)
第3章 焼畑の盛衰と入会林野の利用……群馬大学教育学部教授/関戸明子(人文地理学)
第4章 近代の変化と不変……………………東京大学大学院博士課程/寺島宏貴(歴史学)
   Ⅱ 山の動物と人間
第1章 秋山の中大型哺乳類……………京都大学霊長類研究所研究員/辻野 亮(生態学)
第2章 秋山郷の罠猟と秋田マタギ……………東北芸術工科大学教授/田口洋美(民俗学)
第3章 中世の狩猟と鷹捕獲……………長野工業高等専門学校准教授/中澤克昭(歴史学)
第4章 江戸時代の狩猟と鷹捕獲……国立東京工業高等専門学校講師/荒垣恒明(歴史学)
   Ⅲ 多様な資源と産業
第1章 江戸時代の栄村の森とは…長野県林業総合センター 主任研究員/小山泰弘(林学)
第2章 山から町を照らす
      ………………和光大学総合文化研究所プロジェク共同研究員/鈴木 努(歴史学)
第3章 銅山と秋山………………埼玉県立春日部高等学校定時制教諭/柴崎啓太(歴史学)
第4章 近世温泉の開発と紛争……………………中央学院大学准教授/白水 智(歴史学)
終 章 山村の実像を見直す………………………中央学院大学准教授/白水 智(歴史学)


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