中世後期の開発・環境と地域社会
西川広平著 7,000円(税別) A5判・320頁 ISBN978-4-86215-117-9 本書では、近年の「環境史」研究をふまえて、15・16世紀の中世後期を主な対象としながら、17世紀の近世前期までを見通して、地域固有の自然条件に規定されながら展開した開発が、荘園や村落、家の制度や秩序の形成、また領主権力による支配体制などにどのような影響を及ぼしたのかを考察する。
本書では、近年の「環境史」研究をふまえて、15・16世紀の中世後期を主な対象としながら、17世紀の近世前期までを見通して、地域固有の自然条件に規定されながら展開した開発が、荘園や村落、家の制度や秩序の形成、また領主権力による支配体制などにどのような影響を及ぼしたのかを考察する。
主な目次
序章 中世史研究における開発・環境の視点と本書の構成 第一部 山野の領域と生業 第一章 畿内周辺山間地域における生業の秩序 第二章 東国山間地域における生業の秩序 第三章 戦国期の山野利用と領主 第四章 山野利用における由緒の創造 補論 戦国期甲斐国の金山衆と領主権力 第二部 開発と災害への対応 第一章 井堰の開発と環境 第二章 耕地開発の展開とその担い手 第三章 寺院権力による所領経営と立野の開発 第四章 戦国期における川除普請と地域社会 補論 中世甲斐国における井堰の開発 終章 中世後期の開発・環境と地域社会 初出一覧/あとがき/索 引
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