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中世社会への視角

中世社会への視角



橋口定志編  6,500円(税別)
A5判・320頁 ISBN978-4-86215-121-6


中世社会の実態に切り込むための史資料の見方や、文化財として保護される遺跡・史跡の活用の仕方を、より具体的にリアリティをもって提示する全編書き下ろし論集。現代人の常識が通じない中世社会のありようをつかむためのあらゆる「視角」と「実践例」を示した本書によって、今後の中世史研究はまた新たな段階に入る。


主な目次


プロローグ 文化財と現代社会…………………海津一朗(和歌山大学教育学部教授)

   第1部 成立期の景観
平泉・毛越寺境内の新知見……………………八重樫忠郎(平泉町役場)
中世成立期の屋敷地と墓地……………………水口由紀子(埼玉県教育局生涯学習文化財課)
大蔵中世遺跡群の再確認………………………村上伸二(嵐山町役場)

   第2部 交通の諸要素
四国における中世城館と交通…………………市村高男(高知大学教育研究部教授)
中世の宿と仏堂…………………………………宮瀧交二(大東文化大学文学部准教授)
菊田庄滝尻宿考…………………………………中山雅弘(いわき市生涯学習プラザ副館長)

   第3部 城館の再検討
中世城館の規範性………………………………齋藤慎一(東京都江戸東京博物館学芸員)
中世屋敷空間論への試み………………………田中 信(川越市教育委員会)
武蔵小倉城跡について…………………………石川安司(ときがわ町教育委員会)
中世城館の終焉…………………………………石尾和仁(徳島県教育委員会人権教育課)

エピローグ 鎌倉街道高田宿と下戸塚遺跡……橋口定志(中世史家)



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