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古代の災害復興と考古学

古代の災害復興と考古学



高橋一夫・田中広明編  5,000円(税別)
A5判・250頁 ISBN978-4-86215-123-0


遺跡には災害のさまざまな情報が凝縮されている。本書では、考古学・歴史学等の研究者が遺跡のもつ多様な情報から古代の災害と復興の実態を克明に考察する。喫緊の課題である減災に向けて、考古資料が発信すべき今日的役割と何か! 土地に刻まれた災害と復興の痕跡に正面から向き合い、真摯に問いかける初めての考古学論集。


主な目次


はじめに………………………………………………高橋一夫(国士舘大学非常勤講師)
   第1部 地震と洪水
武蔵国北部の液状化現象と復興……………………田中広明(埼玉県埋蔵文化財調査事業団)
 トピック 出羽国の地震災害と遺跡…………… 植松暁彦(山形県埋蔵文化財センター)
千曲川流域を襲った古代の洪水……………………柳澤 亮(長野県埋蔵文化財センター)
古代の越後平野における地震活動…………………卜部厚志(新潟大学准教授)
古代史料にみる地震…………………………………荒井秀規(藤沢市役所生涯学習部)
   第2部 火山噴火
榛名山二ッ岳の噴火…………………………………齋藤 聡(伊勢崎市立第二中学校教諭)
足利~太田地域における自然災害被災遺構………大澤伸啓(足利市立美術館)
富士山の溶岩流・火山灰災害と復興………………杉本悠樹(富士河口湖町教育委員会)
神仏と災害……………………………………………川原秀夫(明和学園短期大学教授)
   第3部 国分寺の復興
弘仁の地震と上野国の瓦葺き建物…………………髙井佳弘(群馬県埋蔵文化財調査事業団)
多賀城・多賀城廃寺・陸奥国分寺…………………柳澤和明(東北歴史博物館学芸部)
 事例研究 上総国分寺…………………………… 櫻井敦史(市原市教育委員会)
 事例研究 下野国分寺…………………………… 山口耕一(下野市教育委員会)
 事例研究 瓦から見た常陸国府内の災害復興… 黒澤彰哉(文殊院住職)
        ……………………………………小杉山大輔(石岡市教育委員会)
まとめ…………………………………………………田中広明



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