平泉の政治と仏教
入間田宣夫著(東北大学名誉教授) 7,500円(税別) A5判・370頁 ISBN978-4-86215-124-7 平泉が世界遺産として全国的に周知されたからには、議論百出の状態にある平泉研究を整理し、見解の一致点を見いだす努力が、いまこそ求められる。本書は、平泉研究をリードする著者がこれまでに発した論考に、各論客から発せられた最新の見解を組み込み、これからなすべきことの課題を提示する。平泉を学ぶための基本文献、待望の刊行!
平泉が世界遺産として全国的に周知されたからには、議論百出の状態にある平泉研究を整理し、見解の一致点を見いだす努力が、いまこそ求められる。本書は、平泉研究をリードする著者がこれまでに発した論考に、各論客から発せられた最新の見解を組み込み、これからなすべきことの課題を提示する。平泉を学ぶための基本文献、待望の刊行!
主な目次
Ⅰ 武人政権の系譜 第一章 安倍・清原・藤原政権の成立史を組み直す 第二章 亘理権大夫経清から平泉御館清衡へ 第三章 中尊寺造営にみる清衡の世界戦略 ― 「寺塔已下注文」の記事をめぐって ― 第四章 清衡が立てた延暦寺千僧供の保について Ⅱ 平泉幕府の可能性 第一章 御館は秀郷将軍嫡流の正統なり 第二章 義経と秀衡 ― いくつもの幕府の可能性をめぐって ― 第三章 奥六郡から奥羽両国へ ― 平泉の政権の成り立ちをふりかえって ― 付 論 日本史のなかの平泉 Ⅲ 平泉館と衣河館をめぐる人びとの輪 第一章 衣河館と平泉館 付論1 平泉館はベースキャンプだった 付論2 都市平泉研究の問題点 第二章 「人々給絹日記」を読み解く 付 論 信夫佐藤氏論 ― 「後見」「乳母」役にしたがう特別の家として ― 第三章 柳之御所遺跡出土の「磐前村印」をめぐって Ⅳ 中尊寺鎮護国家大伽藍一区の実像をもとめて 第一章 鎌倉期における中尊寺伽藍の破壊・顛倒・修復記録について 第二章 中尊寺供養願文の偽作説について 初出一覧・引用参照文献一覧・研究者名索引
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