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水の中世

水の中世  治水・環境・支配  考古学と中世史研究 第10巻



小野正敏・五味文彦・萩原三雄編  2,500円(税別)
A5判・220頁 ISBN978-4-86215-125-4


降水量の多い日本列島は水による災害が多いところである。その克服のため環境に根差した利水・治水の技術が工夫され、水資源の重要さゆえに、水を手段として人の支配や管理も行われ、都市や町が水辺に積極的に展開した時代が中世であった。本書では水をキーワードに中世社会の内実に迫る。


主な目次


問題提起 なぜ、いま水か 中世で水を語ること…小野正敏(人間文化研究機構理事)
災害と村落景観…………………………………………水野章二(滋賀県立大学教授)
中世における水田開発と鉄生産………………………海老澤衷(早稲田大学教授)
治水・利水の技術と系譜………………………………畑 大介(帝京大学文化財研究所)
在地領主と用水開発……………………………………高木徳郎(早稲田大学准教授)
低地の景観と開発………………………………………谷口 榮(葛飾区郷土と天文の博物館)
河川交通とその担い手…………………………………藤本頼人(青山学院大学非常勤講師)
豊前京都平野の中世と水運……………………………井上 聡(東京大学史料編纂所助教)
水への信仰と祭祀・儀礼………………………………笹生 衛(國學院大學教授)



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