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中世人の軌跡を歩く

中世人の軌跡を歩く



藤原良章編  8,000円(税別)
A5判・400頁 ISBN978-4-86215-130-8


本書は、中世に生きた人々の諸側面を、歴史学・考古学、あるいは文学の立場などから考察してみたものである。第1部では絵画・出土遺物・古文書を素材に武士の世界を、第2部では遺構・地名等に中世史料をからめて交通・流通の問題を、第3部では説話文学・石塔に古記録などの史料を用いながら中世人の芸と信仰の内面にせまる。タコツボ化がさけばれる中世史研究の現状に、のびやかな広がりと豊かさをあたえる全編書き下ろし論集。


主な目次


  第1部 武士の世界
『後三年合戦絵詞』の世界………………………藤原良章(青山学院大学教授)
平泉と鎌倉の手づくねかわらけ…………………八重樫忠郎(平泉町役場)
中世武蔵武士の成立………………………………落合義明(東海大学非常勤講師)
三浦氏と京都政界…………………………………真鍋淳哉(山学院大学非常勤講師)
境界と貴人…………………………………………岡陽一郎(兵庫大学兼任講師)
鎌倉幕府と南の境界………………………………黒嶋 敏(東京大学史料編纂所助教)
  第2部 みちと交流
中世のムラ-北から-……………………………飯村 均(福島県文化振興財団)
「別所」地名と水陸のみち………………………藤本頼人(青山学院大学非常勤講師)
下総東部における水上交通………………………鈴木沙織(青山学院大学博士後期課程
武蔵国北辺の戦国期交通網について……………田中信司(青山学院大学非常勤講師)
骨寺村と中尊寺を繋ぐ道…………………………鈴木弘太(一関市教育委員会)
「直江状」と上杉景勝政権のインフラ整備……福原圭一(上越市公文書センター)
  第3部 芸道と信仰
『梁塵秘抄』の職人たち…………………………植木朝子(同志社大学教授)
読経道の成尋阿闍梨説話…………………………柴佳世乃(千葉大学教授)
板碑と木製塔婆……………………………………山口博之(山形県立博物館)
中世前期貴族層における父子関係覚書…………竪月 基
持明院基春考………………………………………中澤克昭(長野工業高等専門学校准教授)


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