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中世城館の考古学

中世城館の考古学



萩原三雄・中井均編  15,000円(税別)
A4判・480頁 ISBN978-4-86215-134-6


発掘調査で確認される中世城館の遺構や遺物をテーマ別に設定し、年代ごとの変遷や地域性を試みた第1部と、10世紀~17世紀初頭に及ぶ年代観の確かな定点資料のみを用い、北は青森から南は鹿児島にまたがる列島の城館史を描く第2部・第3部、さらに文献史料の特論2本を加えた本書は、考古学による中世城館研究の集大成であり、日本史や城館の歴史を学ぶための基本図書として、全国公共図書館・大学研究室に絶対必備の大著となる。


主な目次


第1部 遺構論・遺物論
城郭を囲うもの-惣構とは何か-/曲輪配置/堀・堀内障壁〔障子堀〕/畝状空堀群/切 岸/虎 口/石積み・石垣/櫓/掘立柱建物/礎石建物/橋/山城の城内道/平地の方形館/城館跡出土銃・砲弾への評価/中世城郭出土の貯蔵具/調理具/安土築城以前の瓦

第2部 地域の定点資料 東日本編
東北北部における古代末期の囲郭集落/11~12世紀の柵と城館/鎌倉・南北朝時代の館と城/南北朝・室町期の城館/甲斐武田氏の本拠/近世初期・奥羽における蒲生氏の城

第3部 地域の定点資料 西日本編
遠江・駿河 室町~戦国初期の城館/【事例報告】大内城跡/南九州の城郭/長曾我部氏の城郭/伯耆・因幡の城館/吉川氏城館跡/伊勢国司北畠氏の城・館と「都市」/近江の上平寺城から小谷城へ/小牧山城・岐阜城・安土城

特 論 文献史料から読む15世紀の城館
河内嶽山合戦の構造/15世紀の城館

総括 中世城館跡の保存と整備・活用


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