霊場の考古学
時枝 務著 2,500円(税別)
宗教現象を考古学の方法で考察するときの概念規定と類型化を試み、中世の霊場を具体的に検証することで、新たな分野「霊場の考古学」を提唱する。遺構・遺物・出土状況といった即物的な考古資料に基づきながら、目にはみえない宗教の世界に分け入り、聖地と霊場の概念区分の大切さや霊場の歴史的な展開に「道」の果たした役割を重視する本書は、日本の宗教史・中世史の解明に一石を投じる。
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序 章 霊場の考古学とはなにか | ||