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霊場の考古学

霊場の考古学



時枝 務著  2,500円(税別)
四六判・240頁 ISBN978-4-86215-139-1


宗教現象を考古学の方法で考察するときの概念規定と類型化を試み、中世の霊場を具体的に検証することで、新たな分野「霊場の考古学」を提唱する。遺構・遺物・出土状況といった即物的な考古資料に基づきながら、目にはみえない宗教の世界に分け入り、聖地と霊場の概念区分の大切さや霊場の歴史的な展開に「道」の果たした役割を重視する本書は、日本の宗教史・中世史の解明に一石を投じる。


主な目次


序 章 霊場の考古学とはなにか

 第1部 霊場遺跡を掘る
第1章 吉野金峯山経塚と大峯山
第2章 京都六角堂―都市の霊場―
第3章 高野山奥之院霊場の成立
第4章 元興寺極楽坊―都市奈良の納骨霊場―

 第2部 霊場への道
第5章 山岳霊場と海の道
第6章 宋人造営の経塚と霊場
第7章 霊境五臺山の宗教空間

終 章 「霊場の考古学」の課題
初出一覧・あとがき


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