新刊のご案内 本の購入へ
中世奥羽の考古学

中世奥羽の考古学



飯村 均著  5,000円(税別)
A5判・270頁 ISBN978-4-86215-145-2


遺跡とは大地に刻まれた記憶-歴史-である。遺構という地面に刻まれた痕跡を掘り出し、再現することによって、遺跡はよみがえる。その過程で様々な遺物も出土する。つまり、遺構の一つひとつは何の変哲もない穴であるが、それを調査し、解釈し、総合化するときに初めて、遺跡は歴史を語り始める。考古学の目で中世史を追い続ける著者の研究成果が収録された本書によって、中世奥羽の歴史像がモノ資料から解き明かされる。


主な目次


序 章 場の記憶

   Ⅰ 中世社会史の考古学
館と寺社 / 中世都市・梁川のイメージ / 南部氏城館の実像 / 付論1 猪久保城-焼き払われ、埋められた主殿- / 陸奥南部における中世村落の様相 / 中世東国の道とマチ-考古学からみた『都市的な場』- / 中世の「みち」-遺跡と遺構から- / 付論2 栃木県下古館遺跡-東国の街道と流通拠点-

   Ⅱ 東北のものづくり
福島県における中世陶器生産の様相-梁川古窯八郎窯跡群を中心として- / 東北の中世窯と常滑窯 / 東国のかわらけ / 土器の系譜 / 中世東国の土器と建物 / 陸奥南部における古代鉄生産 / 付論3 北東日本海域の鉄生産 / 東北地方南部の近世窯業 / 近世小型窯の系譜-陸奥南部の事例から- / 相馬の近世製塩

終 章 考古学から見た中世奥羽

遺跡名索引


 前のページにもどる