中世奥羽の考古学
飯村 均著 5,000円(税別)
遺跡とは大地に刻まれた記憶-歴史-である。遺構という地面に刻まれた痕跡を掘り出し、再現することによって、遺跡はよみがえる。その過程で様々な遺物も出土する。つまり、遺構の一つひとつは何の変哲もない穴であるが、それを調査し、解釈し、総合化するときに初めて、遺跡は歴史を語り始める。考古学の目で中世史を追い続ける著者の研究成果が収録された本書によって、中世奥羽の歴史像がモノ資料から解き明かされる。
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序 章 場の記憶 | ||