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遺跡に読む中世史

遺跡に読む中世史



小野正敏・五味文彦・萩原三雄編  3,000円(税別)
A5判・236頁 ISBN978-4-86215-168-1


遺跡がもつ廃墟としての宿命から、発掘によって遺跡の全体像がわかるわけもなく、考古学の方法と発掘された遺構・遺物のみからの分析には超えられない限界がある。ならば遺跡から歴史を読み解くには、どうするか? 文献史・絵画史・建築史等との協業による歴史学の実践法を提示する「考古学と中世史研究」シリーズ最終巻!

目  次

   T 建物を読む
館・屋敷をどう読むか―戦国期大名館を素材に―……小野正敏(国立歴史民俗博物館名誉教授)
発掘された建物遺構をどのように読み解くか…………冨島義幸(京都大学大学院准教授)
  ―中世住宅発掘遺構の研究方法をめぐって―
つわものの館の成立と姿…………………………………八重樫忠郎(平泉町まちづくり推進課課長)

   U 出土文字資料の見方
出土文字史料の見方………………………………………五味文彦(東京大学名誉教授)
経塚出土文字資料と考古学的視点………………………村木二郎(国立歴史民俗博物館准教授)
  ―同一人物が関与した経塚から―
鴨田遺跡出土の巡礼札が語るもの………………………高橋慎一朗(東京大学史料編纂所教授)

   V 場を解く
城と聖地―近年の「城とは何か」論にふれて―………中澤克昭(上智大学准教授)
ムラが消えた―ムラ研究の可能性―……………………飯村 均(福島県文化振興財団総務課長)
金山遺跡における「場」と「景観」……………………萩原三雄(帝京大学教授)

「考古学と中世史研究」シンポジウムの一応の区切りにあたって…萩原三雄


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