民衆宗教遺跡研究の展開
唐澤至朗著 6,000円(税別)
自らを声高に語らず、活動の痕跡を残すことにも淡泊である民衆の宗教に、具体性と客観性を与えるのは、考古学的検証に委ねられる。本書では古墳祭祀・神仏と民衆の接点・小規模な納経供養・小規模な墓地と仏堂などを対象に、教義にとらわれない民衆のおおらかさや、現代に続く現実的な心情表現を遺跡や史料の行間から読み解いていく。
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序 説 第一章 復活再生の希求 第二章 勾玉の神器化と仏教 第三章 神仏との遭遇 第四章 光彩と来迎 第五章 御仏の領域概念 第六章 縁友のいる場景 第七章 上野聖の足跡 第八章 発智氏文書の行間 第九章 加賀国前田家初期墳墓の系譜 第一〇章 村人の寄辺 第一一章 牛ヶ首中山塚調査の記憶 あとがき 索 引 | ||