奈良仏教と密教
根本誠二著 5,000円(税別) A5・240頁 ISBN978-4-86215-099-8 奈良時代の仏教を担った玄ム・行基・道鏡、良弁・善珠、そして鑑真らの僧侶が東大寺や西大寺、唐招提寺を舞台にして、天皇や貴族層たちとどのように関わりあいながら、奈良時代の信仰的な世界を繰り広げていったのか。本書では密教を天皇・貴族層と宗教者が結びあうための「道具」として捉え、通説では描けない奈良仏教の歴史像を解明する。
奈良時代の仏教を担った玄ム・行基・道鏡、良弁・善珠、そして鑑真らの僧侶が東大寺や西大寺、唐招提寺を舞台にして、天皇や貴族層たちとどのように関わりあいながら、奈良時代の信仰的な世界を繰り広げていったのか。本書では密教を天皇・貴族層と宗教者が結びあうための「道具」として捉え、通説では描けない奈良仏教の歴史像を解明する。
主な目次
はじめに 一 奈良仏教と『霊異記』 (一)『霊異記』にみる僧(ほうし)/(二)『霊異記』にみる仏(ほとけ) 二 奈良仏教と密教 (一)奈良密教の萌芽/(二)玄ムと大仏 三 転機としての天平期 (一)『霊異記』と行基/(二)行基と善珠/(三)行基と薬師如来 四 天平期の政治と密教 (一)鑑真の来日/(二)藤原仲麻呂と鑑真/(三)道鏡と奈良密教 五 奈良密教と天皇 (一)道鏡と『霊異記』/(二)道鏡と毘沙門天/(三)道鏡事件 六 奈良密教の消長 (一)如宝と善珠/(二)如宝と空海/(三)良弁の消長 おわりに・参考文献・あとがき・索 引
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