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歴史家と噺家の城歩き

歴史家と噺家の城歩き   戦国大名武田氏を訪ねて



中井 均・春風亭昇太・齋藤慎一著  1,800円(税別)
A5判・160頁 ISBN978-4-86215-187-2


お城が好きで好きでたまらない昇太師匠と2人の歴史家が、戦国最強の呼び声高い武田氏の城を歩きながら、城の見どころや楽しみ方をトコトン語り合い、お城を歩くための極意をお伝えします。巷にあふれるお城ガイドブックや一般向け歴史書とは一味違う、城づくりに秘められた戦国時代の歴史を追体験しながらのお城旅。さあ、いっしょに歩きに行きましょう。


目  次



まえがき(春風亭昇太)

1章 躑躅ヶ崎 国主たるものの佇まい
躑躅ヶ崎の大手は大手ではない/主郭の土橋と土塁の石垣はいつの時代だ?/躑躅ヶ崎の大手は西曲輪にあり!/石垣の積み方で時代を読む/最大の見どころ! 主郭の石垣/二門形式の枡形は武田を踏襲/発掘現場を見学。味噌曲輪で石列がみつかった/ナゾだらけの北の郭群/大馬出の中の小馬出は珍しい/馬出の来歴をさぐる/武田時代の躑躅ヶ崎/躑躅ヶ崎の移り変わり/豊臣時代の躑躅ヶ崎

2章 要害山 力を誇示する仕かけ
武田滅亡後の大改修/守護家には根小屋・詰城のセット関係がない/武田時代の虎口とルートの付替え/武田時代の石垣と枡形の増設/ここは倭城か但馬竹田城か/隠し郭と足場用の帯郭/主郭は武田時代/竪堀に石垣を組むって??/竪堀に石垣を組むって? 再び/荒々しい石垣を垂直に積むのは武田氏/武田時代の要害山/竪堀に石垣を築かせたのは誰だ!/要害山の選地は温泉?/勝頼はなぜ要害山をあきらめたか!/要害山を改修したのは誰だ!/要害山の改修目的はなんだ!/要害山のあゆみ

3章 白山城 城造りの巧みさに惑う
搦手か大手か/テクニシャンが造った虎口/堀切・竪堀・帯郭の効用/馬出と主郭をどう結ぶか!/不完全な馬出に匠の技/馬出の中に内枡形って何?/内枡形の見方がポイント/土塁と竪堀を組み合わせた虎口/かけ橋を渡すための帯状のテラス/白山城はいつ造ったか?/ナゾだらけのルート造り/白山城に改修はあったか?

4章 新 府 由緒を尊ぶ未完の名城
能見城の巨大な横堀/能見城の土塁がこみの郭/能見城の巨大な竪堀/新府の巨大な横堀と出構/北の玄関 枡形門/不思議な橋脚台から本丸へ/本丸の不思議な虎口/未完成な造り/南北を直結する腰郭と枡形の配置/三日月堀/新たな府を造るから「新府」

あとがき(中井均・齋藤慎一)

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