博多の考古学 中世の貿易都市を掘る
大庭康時著 5,500円(税別) A5判・272頁 ISBN978-4-86215-191-9 古代末以来、中国・朝鮮との貿易で栄えた都市「博多」だが、中世文書の遺存の悪さによる史料的な制約に多くの歴史家は嘆く。その憂いを断ち、都市景観や庶民生活を雄弁に語りかけてくれるのが博多遺跡群の考古学的な発掘成果だ。本書では40年近く遺跡の発掘に携わってきた著者の長年にわたる知見を収めて、貿易都市博多の実態に迫る。
古代末以来、中国・朝鮮との貿易で栄えた都市「博多」だが、中世文書の遺存の悪さによる史料的な制約に多くの歴史家は嘆く。その憂いを断ち、都市景観や庶民生活を雄弁に語りかけてくれるのが博多遺跡群の考古学的な発掘成果だ。本書では40年近く遺跡の発掘に携わってきた著者の長年にわたる知見を収めて、貿易都市博多の実態に迫る。
はじめに 総 論 考古学からみた博多の展開 T 唐房の時代 第一章 集散地遺跡としての博多 第二章 博多綱首の時代 ― 考古資料から見た住蕃貿易と博多 ― 第三章 博多の都市空間と中国人居住区 第四章 博多綱首殺人事件 ― 中世前期博多をめぐる雑感 ― U 都市の景観 第一章 中世都市博多の都市領域と境界 第二章 聖福寺前一丁目2番地 ― 中世後期博多における街区の研究 ― 第三章 博多日記の考古学 第四章 発掘調査からみた博多聖福寺と町場 第五章 戦国時代の博多 第六章 中世都市から近世都市へ ― 発掘成果から見た十六・十七世紀の博多 ― 終 章 引用・参考文献/初出一覧/あとがき
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