平泉の考古学
八重樫忠郎著 6,500円(税別)
日本でも稀有な12世紀の遺跡が眠る平泉の歴史は、考古学の研究を抜きに語ることはできない。本書は、30年以上に及ぶ発掘調査を再整理し、膨大な遺物・遺構のデータ処理と細やかな観察眼に基づいて、平泉藤原氏の実像に迫る。東北一円はもちろん日本全国の発掘成果にも目配せし、列島の12世紀史を書き換える本書は、古代・中世史研究者必読の書である。
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序 章 第T部 遺物が語る平泉の世界 第1章 輸入陶磁器 第2章 国産陶磁器 第3章 かわらけ 第4章 遺物からみた平泉 第U部 遺構から遺跡を考える 第1章 東北地方の四面庇建物 第2章 平泉の井戸 第3章 柳之御所遺跡 第4章 金鶏山経塚 第V部 寺院の実像 第1章 平泉の寺院遺跡 第2章 中尊寺の考古学 第3章 毛越寺跡の考古学 第4章 無量光院跡の考古学 第W部 都市空間と掌握領域 第1章 平泉という空間 第2章 平泉藤原氏と領域の掌握 終 章 | ||