中世の北関東と京都
江田郁夫・簗瀬大輔編 6,000円(税別)
東山道と東海道で京都につながる関東のなかで、上野・下野・常陸(北関東)には、ひと括りにすることを許さない強烈な個性があるが、本書は京都との関係を主題に北関東の中世史を俯瞰する初めての試みである。第一部は平安時代の武士と荘園を軸足にすえて中世社会の成立過程を追及し、第二部は武家領主の多彩な政治性を京・鎌倉との関係の中に探り、第三部で織田信長の惣無事を機に北関東の武士たちが結ばれていくことの意味を探る。
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第一部 北関東の武士・荘園と平安王朝 | ||