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奥大道

奥大道   中世の関東と陸奥を結んだ道



江田郁夫・柳原敏昭編  6,500円(税別)
A5判・300頁 ISBN978-4-86215-218-3


奥大道(おくだいどう)。中世の鎌倉と陸奥外浜を結ぶ、全長約750キロにおよぶ中世最長の道だ。沿道には渡河点、関所、城館、寺社、町屋、集落、枝道などの諸施設が随所に営まれ、奥大道が各地にもたらす政治・軍事・経済・文化の諸方面にまでわたる影響力は計り知れない。といわれつつも、具体的なことはよくわかっていない奥大道の実相を、本書では、史料読みと発掘情報をもとに迫り、歴史的な重要性をうきぼりにする。


目  次


はじめに……………………………………柳原敏昭(東北大学教授)

  第T部 関東の奥大道
奥大道とは何か……………………………江田郁夫(宇都宮短期大学教授)
鎌倉と奥大道………………………………高橋慎一朗(東京大学史料編纂所教授)
武蔵の奥大道………………………………青木文彦(さいたま市教育委員会)
下野小山の奥大道…………………………鈴木一男(國學院大學栃木短期大学講師)
奥大道関連遺跡・下古館遺跡……………大澤伸啓(立正大学非常勤講師)

  第U部 陸奥の奥大道
鎌倉幕府と幹線道路………………………岡 陽一郎(一関市博物館)
陸奥白河の奥大道…………………………鈴木一寿(白河市文化財課)
陸奥南部の奥大道の様相…………………飯村 均(福島県文化振興財団)
奥大道と多賀国府周辺の街道……………三好 俊文(宮城大学准教授)
平泉の原奥大道……………………………八重樫忠郎(平泉町観光商工課)
寺社と古道…………………………………山口博之
奥大道論ノート……………………………入間田宣夫(東北大学名誉教授)

あとがき 江田郁夫


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