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寺社と社会の接点

寺社と社会の接点   ―東国の中世から探る―



菊地大樹・近藤祐介編  5,000円(税別)
A5判・250頁 ISBN978-4-86215-224-4


本書では寺社、僧侶、地域社会、民衆の主体的な動向に目を向けて、寺社と社会の接点を探り、舞台を東国にかまえて中世社会の実態を解明してゆく。社会史から政治史隆盛へと流れていく昨今にあって、権力・支配体制、幕府・朝廷、鎌倉・畿内周辺に関心が集中しがちな研究の現状に一石を投じる。


目  次


はじめに ―本書のもくろみ― ……………………………菊地大樹・近藤祐介

中世東国社会論再構築の試み ―宗教社会史の視点からの考察― ……
                       ……湯浅治久(専修大学教授)
東国中世石塔の初現 ―初期笠塔婆・石幢類の検討― ……
                       ……本間岳人(立正大学特任講師)
中世東国文化伝播論再考 ―東北からの照射― …………菊地大樹(東京大学史料編纂所教授)
僧墓の起源と地下式坑・やぐらの発生……………………古田土俊一(鶴見大学非常勤講師)
鎌倉地方仏師の動向 ―中世の東国を中心に― …………緒方啓介(鶴見大学准教授)
鎌倉府政権下における鎌倉三カ寺の盛衰…………………小池勝也(中京大学専任講師)
鎌倉公方の祈願所……………………………………………植田真平(宮内庁書陵部研究職)
中世後期の東国社会と顕密寺社……………………………近藤祐介(鶴見大学准教授)
髭僧にみる中世東国と宗教 ―遁世僧集団と関東天台談義所の交流網― ……
                       ……芳澤 元(明星大学准教授)

あとがき 近藤 祐介


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