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古代中世の九州と交流

古代中世の九州と交流



坂上康俊編  10,000円(税別)
A5判・370頁 ISBN978-4-86215-229-9


「自らの選んだテーマを心ゆくまで追究していく」という一点に研究者のあるべき姿勢を求めた編者の学恩に応えて、各分野の研究者たちがそれぞれに選んだテーマにしたがって、存分に最新の成果を提示したのが本書である。九州大学で36年間教鞭をとった編者の退職記念論文集。


目  次


はじめに………………………………………………坂上康俊(九州大学名誉教授)

  第一部 九州と対外交流
元岡G―6号墳の庚寅銘大刀と百済の刀剣外交… 延敏洙(前東北亞歴史財団 歴史研究室長)
鞠智城「繕治」の歴史的意義………………………堀江 潔(佐世保工業高等専門学校教授)
令制日向国の成り立ちと大隅・薩摩………………柴田博子(宮崎産業経営大学 教授)
宝亀遣唐使と「東大寺六宗未決義」………………河上麻由子(大阪大学大学院文学研究科)
平安時代における大宰府の対外的機能……………重松敏彦(太宰府市公文書館)
  ―その官制・財政との関わり―
貞観仁和の開聞岳噴火記事に関する再論…………永山修一(ラ・サール学園教諭)
観世音寺公験案の成立………………………………森 哲也(九州大学大学院 専門研究員)
大友家文書第四巻「鎌倉代々御教書」の再検討…田渕義樹(浙江大学 教授)

  第二部 文化交流の展開
日唐における律学博士と明法………………………吉永匡史(金沢大学 准教授)
陰陽師賀茂保憲について……………………………細井浩志(活水女子大学 教授)
  ―律令国家転換期の陰陽道―
日本古代国家における喪葬諸儀礼の位相…………山下洋平(九州大学大学院 専門研究員)
平安貴族の昇進儀礼―着座・着陣を中心に―……渡部史之(広島県立歴史博物館主任学芸員)
平安時代の即位式における外弁公卿について……末松 剛(九州産業大学 教授)
中世における記録の発生=c……………………松薗 斉(愛知学院大学 教授)
  ─『法然上人絵伝』と『西方指南抄』に見える夢想記事を中心に─


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