古代甲斐国の考古学
末木 健 3,500円(税別) A5判・260頁 ISBN978-4-86215-234-3 古代国府や郡家の所在地は発見されず、国境・郡境すらも不明瞭な甲斐国の古代史を、本書では考古学の手法によって、少しずつでも解き明かす。国分寺・国分尼寺の調査成果や集落遺跡の分布、墨書土器の発する情報などを丹念に整理しながら、古代甲斐の豪族、渡来系移民、牧や古代道路の実態などに迫ってゆく。
古代国府や郡家の所在地は発見されず、国境・郡境すらも不明瞭な甲斐国の古代史を、本書では考古学の手法によって、少しずつでも解き明かす。国分寺・国分尼寺の調査成果や集落遺跡の分布、墨書土器の発する情報などを丹念に整理しながら、古代甲斐の豪族、渡来系移民、牧や古代道路の実態などに迫ってゆく。
目 次
序 考古学から見た古代甲斐国 第一章 古代山梨郡と八代郡の境界 第二章 甲斐国分寺・尼寺と山梨郡林戸郷 第三章 古代甲斐国司 葛井連恵文とは何者か 第四章 古代山梨郡玉井郷成立と渡来人 第五章 甲斐国巨麻郡と渡来人 第六章 古代都留郡研究最前線 第七章 甲斐国古代氏族と墨書土器 第八章 甲斐巨麻郡墨書土器分布の意味 第九章 甲斐国と富士山 ―武田勝頼「過半吾甲陽之山也」― あとがき/参考文献一覧
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