戦国期の交通と権力
中村知裕著 5,500円(税別) A5判・250頁 ISBN978-4-86215-241-1 人の移動・物資の輸送と密接に関わる交通に、武家権力はどう関わっていたのか。本書では、各地に多くの勢力が割拠し、独自の支配体制を構築していた戦国時代の九州を対象にして、武家権力の支配や軍事活動の視点から交通の実態を明らかにする。島津家文書やキリスト教関連史料の読み直しによる交通史研究への提言である。
人の移動・物資の輸送と密接に関わる交通に、武家権力はどう関わっていたのか。本書では、各地に多くの勢力が割拠し、独自の支配体制を構築していた戦国時代の九州を対象にして、武家権力の支配や軍事活動の視点から交通の実態を明らかにする。島津家文書やキリスト教関連史料の読み直しによる交通史研究への提言である。
目 次
序 章 中世交通史研究の現状と課題 第一部 地域権力の領国支配・軍事活動と交通 第一章 島津氏の三州統一と交通 第二章 島津氏の日向国支配と造船 第三章 島津氏の日向沿岸部支配と海上交通 第四章 島津氏の北上戦と海上交通 第五章 島津氏の勢力拡大と陸上交通 第二部 筑後地域の交通と地域社会 第六章 戦国期九州における水陸交通の連関 第七章 筑後地域における軍事活動と水上交通 第八章 中世における筑後川の管理権と領主層 第九章 筑後一宮高良社の信仰圏と地域社会 終 章 本書の総括と課題 初出一覧/あとがき 人名索引/地名索引/研究者名索引
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