行基と道鏡
根本誠二著 3,000円(税別) A5判・200頁 ISBN978-4-86215-242-8 善僧(高僧・名僧)の典型とされている行基は、なぜに善僧の代表格となったのか。悪僧の典型とされている道鏡は、なぜに悪僧の代表格となったのか。本書では、この二人の行い、軌跡、生涯などを比較検討しつつ、文化史的・宗教史的な見地からアプローチするために、良弁と『日本霊異記』の編者景戒、吉備真備の三人にも登場願い、行基が善僧で道鏡が悪僧であるとする所以を解明していく。
善僧(高僧・名僧)の典型とされている行基は、なぜに善僧の代表格となったのか。悪僧の典型とされている道鏡は、なぜに悪僧の代表格となったのか。本書では、この二人の行い、軌跡、生涯などを比較検討しつつ、文化史的・宗教史的な見地からアプローチするために、良弁と『日本霊異記』の編者景戒、吉備真備の三人にも登場願い、行基が善僧で道鏡が悪僧であるとする所以を解明していく。
目 次
まえがき 第一章 奈良時代の政治と仏教 一 平城京の官僧 二 奈良時代の官僚と仏教 第二章 行基と聖武天皇 一 行基の知識結と聖武天皇の知識結 二 行基と『霊異記』 三 多様な行基像 第三章 道鏡と称徳天皇 一 道鏡の行実 二 道鏡と官僚 第四章 行基と道鏡の対照 一 奈良時代の善僧と悪僧 二 行基と道鏡 おわりに 史料引用・主要参考文献一覧 あとがき
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