新版 日本貨幣流通史
小葉田淳著 15,000円(税別)
1990年代以降の日本中世史を牽引してきた分野に対外関係史と貨幣史がある。本書の著者である小葉田淳は、そのような流行がおこる半世紀以上も前に、その双方に輝かしい業績を残していた巨人であり、本書はそのうちの貨幣史に関する先駆的研究として、いまなおくり返し参照されつづけている、すなわち学術的にも現役でありつづけている名著である。
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新版凡例/はしがき・改訂増補日本貨幣流通史序・序(三浦周行)・自序・凡例 前編 銅 銭 緒 言
第一章 貨幣流通の展開
第一節 中国銭の輸入/第二節 中世の経済社会/第三節 貨幣の供給
第二章 中世後期の貨幣流通
第一節 善悪銭の併用/第二節 悪貨の増加と流通事情/第三節 近世初期の貨幣流通 後編 金 銀 緒 言
第一章 第一期
第一節 中世前期/第二節 中世後期
第二章 第二期(前期)
第一節 金銀の激増/第二節 金銀の貨幣的発展/第三節 金銀幣制の発達 附録 一 我邦貨幣と厭勝的使用との関係についての考察 二 室町時代明銭輸入と国内銅銭流通事情 三 領国武田氏の幣制と家康の幣制の確立 『新版 日本貨幣流通史』の刊行に寄せて…………桜井英治(東京大学教授) | ||