岩城氏と岩崎氏の中世 南奥州の武士団
中山雅弘著 6,000円(税別)
本書では、平安時代末期から戦国時代にかけての陸奥国南部太平洋沿岸域、現在の福島県浜通り南部の歴史を、岩城氏・岩崎氏の中世武士団に焦点をあてて解明する。同時代史料が僅少な地域史の解明には、現存石造物や考古資料をフルに活用し、歴史地理学や城館調査の成果を積極的に援用するのが鉄板である。文化財担当者のなすべき実践例を提示する研究論集。
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序 章 本書の構成と研究略史 第I部 平安時代末期 第1章 岩城郡の開発 第2章 開発の拠点と遺跡 第3章 白水阿弥陀堂苑池年代考 第4章 白水阿弥陀堂と徳尼伝説 第II部 鎌倉・室町時代 第1章 飯野家文書にみる中世建物 第2章 遺領配分状案にみる国魂氏一族 第3章 平基秀法師の屋敷 第4章 菊田荘滝尻宿考 第III部 中世城館 第1章 いわきにおける中世城館の覚書 第2章 中山館の発掘調査と縄張 第3章 城館各説
1 上遠野城/ 2 白土城/ 3 天神山城/ 4 吹揚館/ 5 番匠地遺跡/ 6 匠番柵館・殿田館・屹館
第4章 白土城文献抄第IV部 戦国時代 第1章 岩城氏の領国と城 第2章 岩崎氏覚書 第3章 岩城氏と中山氏 第4章 白水大師堂建立と桂樹院 終 章 地域史の課題と可能性 成稿一覧/あとがき/参考文献一覧/索 引 | ||