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領主層の共生と競合

領主層の共生と競合



岡野友彦・大石泰史編  5,500円(税込)
A5判・250頁 ISBN978-4-86215-251-0


中世の東海道諸国は、伝統的求心力を有する京都と、東国の中心地鎌倉との狭間にあって、東西諸勢力のいわば「草刈り場」となり、伊勢神宮や富士山周辺の寺社勢力も絡み合う複雑な様相を呈する。本書では、公家・武家・寺家・社家等の諸領主層の共生と競合の有様に焦点をあてて、境界としての東海地域の歴史を解き明かす。


目  次


はじめに(岡野友彦)

   第1部 寺社勢力の盛衰
東海地方の伊勢神宮領………………………………岡野友彦(皇學館大学教授)
中世石塔と東海の地域性……………………………溝口彰啓(静岡県文化財課)
戦国期今川氏と御師亀田大夫………………………小林 郁(皇學館大学助教)
富士山興法寺と武家権力……………………………近藤祐介(鶴見大学准教授)

   第2部 武家領主の相剋
東海地方の荘園と鎌倉期の武家領…………………廣田浩治(静岡市歴史博物館)
鎌倉幕府の東国・西国支配と東海地域……………勅使河原拓也(京都大学等非常勤講師)
  ―境界地域の特性をさぐる―
室町幕府の対東国政策―駿河国を中心に―………木下 聡(東洋大学教授)
室町期大森氏の光芒と箱根山………………………杉山一弥(駒澤大学准教授)
戦国大名今川氏の富士上方支配と地域社会………鈴木将典(静岡市歴史博物館)
今川氏の伝馬と関所―交通政策に関する一試論―…大石泰史(静岡市文化財保護審議会委員)

執筆者一覧
あとがき(大石泰史)


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