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古代東国と風土記

古代東国と風土記



阿久津久・田中広明編  6,600円(税込)
A5判・246頁 ISBN978-4-86215-254-4


養老年間(717~724)に完成したとされる『常陸国風土記』には、ヤマト王権の東国進出の様子や、カシマの大神と神郡の成立、常陸国内の郡家・駅家・道路の話、当時の風俗や伝説など、貴重な情報が盛り込まれている。本書では風土記の描く世界と考古学研究の成果を組み合わせながら、古代社会の実像に迫る。


目  次


はじめに………………………………………阿久津久(常総古文化研究所顧問)

   第1部 東国古代と常陸の人びと
古式土師器の北上とフロンティア拡大……田中 裕(茨城大学教授)
鹿島神宮周辺の古代集落と祭祀……………笹生 衛(國學院大学教授)
古代常陸国の社会集団 仏鉢と僧侶………田中広明(元最多仮面埋蔵文化財調査団)
装飾付大刀をもつ被葬者の理解のために…片平雅俊(日立市都市建設部道路管理課)
鹿島郡家の景観………………………………石橋美和子(鹿嶋市文化スポーツ振興事業団)
香島郡家の成立と移転………………………本田 勉(茨城県埋蔵文化財指導員)・石橋美和子
香島郡家出土瓦について……………………新垣清貴(水戸市教育委員会)

   第2部 風土記の人びと
古墳にみる風土記の世界……………………小林佳南子(元日立市郷土博物館)
『常陸国風土記』と香島大神の成立………森下松壽(鹿嶋市文化財保護審議会委員)
『常陸国風土記』にみる道と駅家…………猪狩俊哉(日立市郷土博物館)
『常陸国風土記』と古代の久慈郡…………皆川貴之(茨城県教育財団)
墨書土器に見る『常陸国風土記』『和名類聚抄』の地名…川井正一(関東文化財振興会顧問)

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